エゴノキ(エゴノキ科エゴノキ属)
別名:チシャノキ・ロクロギ
北海道・本州・四国・九州から沖縄に至るまで分布しています。山麓の雑木林、小川・渓流沿いの谷筋でふつうに見られます。私がよく訪れる三国山山麓でも、沢沿いの渓畔林として多く見られます。落葉小高木で、樹高は8メートルほどになります。
葉は互生し、葉身は4センチから8センチほど、幅は2センチから4センチの卵形です。葉の先は尖り、基部はくさび形です。葉の縁には、浅い鋸歯があるものと全縁のものがあります。葉柄は3ミリから7ミリです。
開花期は5月から6月で、新枝の先に白色の花が数個垂れ下がります。花冠の直径は2.5センチほどで、5深裂します。雄蕊は10個で花冠から突き出ることはありません。雌蕊は雄しべよりも長く下へ下がります。
6月になると、枝の先に白っぽい黄緑色の、小さなバナナの房のようなものを見ることも多くあります。これはエゴノネコアシと呼ばれ、アブラムシの幼虫が冬芽に寄生して作り出した虫こぶ(虫えい)です。正体はエゴノネコアシアブラムシです。7月中旬には、このバナナの房が開いて中からアブラムシができてきます。
熟す前の果実をすりつぶして石鹸代わりに利用されました。またこれを川に流して魚とりにも利用されました。エゴサポニンという魚毒として知られています。また材はろくろ細工に利用されたため、別名のロクロギが付けられました。
(山渓ハンディ図鑑5:樹に咲く花, 山と渓谷社, pp. 198-201, 2008)
スイカズラ(スイカズラ科スイカズラ属)
和名:吸葛
別名:キンギンカ、ニンドウ
全国に分布しています。山野の林縁から道端まで一般的に見られる、半常緑つる性木本です。枝には粗い毛が多く生え、時間の経過とともに中空構造となります。
葉は対生で、葉身は3センチから7センチ、幅は1センチから3センチほどです。葉の先端はあまり尖らず、基部は切手形もしくは広いくさび形です。葉の表面の毛は多くありませんが、裏面には毛が多く生えます。葉柄の長さは、3ミリから7ミリとあまり目立ちません。越冬する葉は内側へ巻き、寒さから守っています。
開花期は5月から6月です。葉腋から花を2個付けます。咲いたばかりの花は白色ですが、徐々に淡い黄色に変化していきます。別名のキンギンカは、この色の変化に由来します。花冠は唇形で、長さは4センチほどです。花筒は大きく2裂し、上唇は4裂します。雄蕊は5個、雌蕊は1個で、萼筒は5裂します。2個の花弁基部には、葉と見間違えるような苞があります。
(山渓ハンディ図鑑5:樹に咲く花, 山と渓谷社, pp. 398-399, 2008)
ご参考まで:
ご覧いただいている写真は、Nikon D7200とAF-S NIKKOR 300mm PF EDにより撮影したものです。詳しい説明のついていない種類(昆虫を除く)については、過去のブログで特徴・詳細(習性、分布、用途など)を紹介していますので、ブログ内検索で参照してください。
別名:チシャノキ・ロクロギ
北海道・本州・四国・九州から沖縄に至るまで分布しています。山麓の雑木林、小川・渓流沿いの谷筋でふつうに見られます。私がよく訪れる三国山山麓でも、沢沿いの渓畔林として多く見られます。落葉小高木で、樹高は8メートルほどになります。
葉は互生し、葉身は4センチから8センチほど、幅は2センチから4センチの卵形です。葉の先は尖り、基部はくさび形です。葉の縁には、浅い鋸歯があるものと全縁のものがあります。葉柄は3ミリから7ミリです。
開花期は5月から6月で、新枝の先に白色の花が数個垂れ下がります。花冠の直径は2.5センチほどで、5深裂します。雄蕊は10個で花冠から突き出ることはありません。雌蕊は雄しべよりも長く下へ下がります。
6月になると、枝の先に白っぽい黄緑色の、小さなバナナの房のようなものを見ることも多くあります。これはエゴノネコアシと呼ばれ、アブラムシの幼虫が冬芽に寄生して作り出した虫こぶ(虫えい)です。正体はエゴノネコアシアブラムシです。7月中旬には、このバナナの房が開いて中からアブラムシができてきます。
熟す前の果実をすりつぶして石鹸代わりに利用されました。またこれを川に流して魚とりにも利用されました。エゴサポニンという魚毒として知られています。また材はろくろ細工に利用されたため、別名のロクロギが付けられました。
(山渓ハンディ図鑑5:樹に咲く花, 山と渓谷社, pp. 198-201, 2008)
スイカズラ(スイカズラ科スイカズラ属)
和名:吸葛
別名:キンギンカ、ニンドウ
全国に分布しています。山野の林縁から道端まで一般的に見られる、半常緑つる性木本です。枝には粗い毛が多く生え、時間の経過とともに中空構造となります。
葉は対生で、葉身は3センチから7センチ、幅は1センチから3センチほどです。葉の先端はあまり尖らず、基部は切手形もしくは広いくさび形です。葉の表面の毛は多くありませんが、裏面には毛が多く生えます。葉柄の長さは、3ミリから7ミリとあまり目立ちません。越冬する葉は内側へ巻き、寒さから守っています。
開花期は5月から6月です。葉腋から花を2個付けます。咲いたばかりの花は白色ですが、徐々に淡い黄色に変化していきます。別名のキンギンカは、この色の変化に由来します。花冠は唇形で、長さは4センチほどです。花筒は大きく2裂し、上唇は4裂します。雄蕊は5個、雌蕊は1個で、萼筒は5裂します。2個の花弁基部には、葉と見間違えるような苞があります。
(山渓ハンディ図鑑5:樹に咲く花, 山と渓谷社, pp. 398-399, 2008)
ご参考まで:
ご覧いただいている写真は、Nikon D7200とAF-S NIKKOR 300mm PF EDにより撮影したものです。詳しい説明のついていない種類(昆虫を除く)については、過去のブログで特徴・詳細(習性、分布、用途など)を紹介していますので、ブログ内検索で参照してください。
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